広島県立大崎海星高校魅力化プロジェクト

瀬戸内海の離島「大崎上島」

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概要

大崎上島町は瀬戸内海の中央に位置する人口約8000人の広島県の離島です。造船・海運業と柑橘栽培が盛んで、自然豊かな環境が魅力である一方、年々進行する過疎化が深刻な問題となっています。そんな中、島唯一の高校である大崎海星高校では、生徒数の減少に歯止めをかけるため、高校魅力化プロジェクトが始まりました。教育内容の魅力化、公営塾の設置、生徒の全国募集など、町の支援を全面に受けてプロジェクトは進んでいます。

大崎海星高校魅力化プロジェクト

高校では、教育内容の魅力化の取り組みとして、地域の素材を活かし、教科書の中だけでは学ぶことができない新しい時代を切り開く力を身につけるため、幼小中高と系統的に学ぶ「大崎上島学」を実施しています。現実の世界を知り世界の潮流を読む「潮目学」、自らの価値観や信念、特徴を知り、方向性や志を立てる「羅針盤学」、志と夢を高校で実現させるためのリーダーシップとスキルを学ぶ「航界学」。これら3つの学びを通して、時代の潮流を読み、自ら磁石で方向性を決め、世界を航る「航界術」を学ぶのが「大崎上島学」です。
また、公営塾「神峰学舎」では、教科指導のみならず、キャリア教育にも取り組み、生徒達の自律学習を支援しています。教科指導は、学校と協同でカリキュラムを作成して生徒達の学習をサポートし、キャリア教育「夢⭐︎ラボ」では、将来の目標探求や学習意欲向上、志の育成に取り組んでいます。

大崎海星の特徴

大崎上島町は、瀬戸内海のほぼ中央に位置する広島県唯一の離島の町。離島でありながら、広島市内から2時間、東京から3時間程度と交通アクセスは悪くありません。温暖少雨な気候で年間を通じて過ごしやすく、豊かな自然に囲まれた環境は、己と向き合うための最高の環境と言えます。また、都市部と比べると住民同士のつながりが強く、温かな住民の魅力に惹かれて移住してきた者も少なくありません。親元を離れての生活は何かと心配事が多いかもしれないですが、地域ぐるみで高校生を温かく見守ることができるのも、この町の魅力の一つでしょう。
教師と生徒のつながりや高校と地域のつながりが希薄になってしまった都市部にはないものが、この町にはあります。瀬戸内海の離島を学びのフィールドとして3年間を過ごし、社会や大学へ羽ばたいてみませんか。

高校魅力化プロジェクト