島根県沖を北へ60km、日本海に浮かぶ隠岐島前地域(西ノ島町、海士町、知夫村)唯一の高校が、隠岐島前高校です。全国に先駆けて、地域総掛かりで「高校魅力化」に取り組んだ隠岐島前高校は、今なお挑戦し続けています。 生徒は日本全国・海外から集まっています。様々な価値観や文化を持った仲間とともに、地域から世界まで幅広い舞台で挑戦できるのが本校の強みです。社会課題の先進地である地域に飛び出す機会はもちろんのこと、ブータンやロシア、シンガポールなど地域を飛び出す機会にも溢れています。 学校だけでなく、隠岐國学習センターや寮生活の中にも、自ら問い続け、考え抜く力を育む仕掛けが数多くあります。
一方的に先生に教えてもらうだけでなく、生徒同士が学び合う授業や、自ら計画を立ててそれを実行していく自立学習支援も魅力のひとつです。100台のiPadを整備し、探究学習や遠隔授業に活用されていて、生徒の「できる」を引き出す学習環境があります。 また、一人ひとりが思い描く未来の実現のために、学校の『夢探究』や隠岐國学習センターの『夢ゼミ』で1年次からキャリア教育を行います。地域の仕事人や様々な分野で活躍する講師を迎えてのワークショップなどを通して、多様な生き方や働き方、価値観に出会い、視野を広げます。また、様々なチーム活動を通して自分の強みや得意、自らの興味関心や未来への志を明らかにすることで、生徒の「やりたい」を応援します。
高校がある海士町では「ないものはない」をスローガンに掲げています。「ここには何もない」といういい意味での開き直りと、一方で「ここにはすべてがある」という想いが込められています。コンビニやショッピングモールはありませんが、荘厳な大自然、豊かな食と水、悠久の歴史、「ないものは創り出す」という気概や工夫があります。 高度経済成長社会ではいつも最後尾だった隠岐島前地域は、未来の持続可能社会をリードする曳舟(タグボート)になり得る。そう信じて、日本や世界に山積する「課題の最先端」で小さな挑戦を続けています。中学生の皆さん、ぜひ一度島に遊びに来てください。きっと「ないものはない」環境を気に入ると思います。